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紳士でケダモノ
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「こ、これは冗談ですよね?」
「何をおっしゃるんですか。私は本気ですよ」
ちょっ、息が耳に当たってくすぐったい!
僕は力の限り夏目さんの胸を押す。
「は、離れてください!」
「お断りします。」
・・・押しても押してもびくともしないんだけど。
夏目さん、見た目はほっそいのに力が強い。
コイツ、裏切るタイプか・・・!
夏目さんは、腕の中で奮闘する僕を黙って見る。
そして、とんでもない事を言い放った。
「優樹さん、すみません」
「な、なんですか?」
「今から貴方を襲います。」
・・・は?
「はああっ!!?ば、馬鹿じゃないの!?僕は男で、アンタも男でしょ!?意味わかって言ってんの!?」
驚きのあまりタメ語になってしまった。
って今はそれどころじゃない!
冗談じゃない!
女の子ともまだなのに、なんで男に襲われないといけないんだ!
告白はともかく、それはイヤだ!
気持ち悪いわ!断固拒否!お断りだ!
「自分で何を言っているのかぐらい理解しています。すみません、限界が来たので。始めますね」
「なんの限か・・・ひやぁっ!?」
いきなり右の耳たぶを吸われ、ビクッと身体が強ばる。
夏目さんは少し楽しそうに笑う。
「優樹さんは耳が弱いんですね。・・・耳、真っ赤ですよ?可愛いですね」
吐息が耳に当たって濡れた部分が敏感に感じる。
「み、耳元で喋んないでくださいっ!」
「さっきのだけで涙目になってしまったのですか?
まだ始まったばかりなのに?」
夏目さんはキスしたり、耳たぶをしゃぶり始めた。
リップ音や夏目さんの舌の動きに、全身に力を入れても、1つ1つに身体がビクビクと反応する。
「ふっ・・・やめっ、あっ・・・っあっ!」
自分の声とは思えない甲高い声に僕は唇を慌てて噛み締める。
その時、夏目さんの指が左の耳に触れ、指の冷たさにまた反応してしまう。
「もしかして、左の耳の方が弱いのですか?」
「っ・・・し、知らない、ですっ、そんなのっ。」
「では、試してみましょうか・・・」
「夏目さん、ダメっ!ホント、やめて!」
夏目さんは右耳から離れ、今度は左耳に顔を近づける。
「や、やめっ・・・!」
僕は逃げようと体重を後ろに動かす。
すると、ベッドが背中に当たった。
(ヤバっ、逃げれないじゃん!)
夏目さんはベッドに乗ってきて、僕を逃がさないように顔の横に腕をつき、膝の間に自分の膝を滑り込ませた。
ギシリとベッドが軋む音がやけに大きく聞こえてドキリとする。
「左耳だと、どういう風に鳴くのでしょうか・・・」
形を確かめるようにつーっと指で耳をなぞるように触る。
「な、夏目さんっ!これ以上したら訴え・・・」
左耳に夏目さんの熱い舌が触れ、耳の中を犯し始めた。
「やあっ・・・!」
ぴちゃぴちゃといやらしい音が耳を犯す。
僕は声が出ないようにさらに唇を噛み締め、夏目さんを睨む。
が、夏目さんは僕の反応に笑顔を浮かべる。
「優樹さん、かわいい」
「ふっ・・・・・・!」
夏目さんは優しく耳にキスを落とし、空いている方の手で右耳の裏を撫でたり、耳たぶをいじったりしている。
「優樹さんは感度がいいんですね」
低く心地よい声と激しくも優しい愛撫に段々頭の中がぼーっとしてくる。
(ダメだ。流されちゃ・・・、逃げないと、このままじゃ・・・)
「顔も首も真っ赤ですね。
瞳も潤んでますが、とろけてきてますよ。」
夏目さんは耳元から離れると、僕の頬を包むように手を当てる。
「優樹さんの体温、上がっていますね。
甘い香りが強くなってます・・・優樹さんの唇はきっと甘いのでしょうね」
夏目さんは顔を近づけてくる。
「優樹さん、好きです。愛しています」
「あっ・・・」
真剣で、それでいて優しい瞳にまっすぐ見つめられ、胸が音を立てる。
「夏目、さ・・・」
『優樹、愛してる。絶対離さないから』
「うわあああああぁぁっ!!!」
あと少しでお互いのが重なるとこで、
僕は夏目さんを思いっきり突き飛ばした。
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