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チョロ松が漏らす話-カラチョロ3
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「それは大変だなブラザー」
カラ松はそう言うと、のそのそと起き上がり、襖まで来たところで、枕元から身動きが取れないでいる僕に振り返った。
「どうした?ブラザー。行かないのか?」
不思議そうに見つめて来るカラ松に、
「い、行く…」
と、短く返す。
……クソ。
我慢してたし、あの体勢で落ち着いちゃったから立ち上がろうとすると、ギリギリだった尿意が限界を伝えてくる。膀胱が痛い。
立てん。
ゆっくりと、膀胱を刺激しないように立ち上がると、下っ腹に力を入れて内股で少しずつ足を進める。
カラ松は、そんなチョロ松をただただ黙って見つめていたが、チョロ松は歩くのでいっぱいいっぱいで、そんなことに気付くことはない。
何とか襖のところまでたどり着くとカラ松は廊下を歩き出した。
前を歩くカラ松に、必死で追いつこうと歩くがなかなか前に進めない。
いつもはあっという間のトイレまでの距離が、廊下が伸びたのかと思うほど遠い。
「うわっ!」
突然カラ松がコケた。
「すまん。何かを踏んだ…。バットか。危ないな」
そう言うと、立ち上がって壁にバットを立てかけて、チョロ松に照れたように笑いかける。
が、僕はそれどころではない。
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