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出会と恐怖
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「あのっ、すいません、あの!!」
チョコレートパフェにタルトアイスクリーム、ジェラート
ショートケーキ等、あらゆる甘味を貪っていると、少し焦りが混じった声がまん前から飛んでくるので
ん?と、甘味を食べる手は止めずにその声の主の方に向き直る
「チンピラから助けてもらったのは有難いんですけど、ここのお代僕払えませんよ」
「え、・・・なんで」
「何でって、そりゃあお金が無いからに決まってるじゃあありませんか」
「お前、金ねぇの。俺も無いけど」
「てか、アンタその制服からして真選組でしょ」
目の前の眼鏡の少年の言葉にそうだけどとうなずき、視線をやる
「公務員だし、僕に集らなくてもお金あるんじゃあないですか?」
「ねぇよ、俺、はいったばかりだし」
「はぁぁあああああ!!!じゃあ、どうすんですか、ここの御代!?」
「ん~、つけといてもらおう」
「ファミレスでつけなんて聞いたことねぇよっ!!」
「大丈夫だっ、俺はお前なら出来ると信じている」
親指をグッと立てて
最後に残しておいたパフェちゃんの
ラスト一口を名残惜しげに食べると
後よろしく、とファミレスの出口に向かう
ちょっと、まってくださいよという声が後ろから聞こえるきがするが、会計で店員に捕まっているようだ
自動ドアが開いた瞬間、髪を後ろで一つに束ね、サーモンピンクに少し桜があしらわれた着物を着た女が店内に入ってきた、店員と揉めている眼鏡君の元に近寄ると眼鏡君は女を見るや否や顔を
真っ青にして
「あ、姉上ぇぇええええっ!!!」
恐ろしいものでも
見たかのような表情だった
女は眼鏡君のそばに近寄るとにっこりと微笑み
「新ちゃん、こんなところで油売って何してるの?」
「そ、それがですね姉上」
「この時間は、アルバイトの時間じゃなかったかしら」
女の声は柔らかい口調で眼鏡君に問いかけるようなものだったが、
その表情は笑っているのにキレテイルその言葉が一番しっくりくるものだった
店内の雰囲気は冷たいピリッとしたものになり、女が眼鏡君を連れ出そうとすると
「あの、おだいを!!」
アルバイトらしい女性店員がおそろおそるその言葉を発する
すると、女は笑顔を引き攣らせ眼鏡君に向き直る
「ち、違いますよ、姉上」
「何が違うんじゃあボケェっ!!!」
「ぼ、僕じゃあないですよ、
あ、あの銀髪の男がっ」
やべっ
ダッシュで店の中からでて
屯所までの道のりを全力で走り抜ける
始めてあった女だが、俺の中の何かしらがヤバイと告げている、確実に殺される
そう告げている
「すいません」
「悪いが、俺、取り込み中なんで
今度に……って、え」
「今度なんて水くさいこと言わないでくださいよ」
女はいつの間にか走る俺に追い付いて
ニコッと笑い、
その言葉と同時に顔面にめり込むような
強烈なパンチが炸裂して
そのパンチで一発KO、地面に倒れた、
連続パンチのおうしゅう
眼鏡君が止めに入ったが
暴走したゴリラを止められるはずもなく
眼鏡君を一発殴り、気がすんだようで
俺の襟首をひっつかみ何処かに
連れていかれた
こ、殺される
逃げよう今すぐに
「逃げるなんて、馬鹿なこと考えないでくださいね、…殺すぞ」
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