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垣間見える顔と一貫性
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「おばちゃん、何時もの」
「あぁ、総悟くん、久しぶりねぇ
みたらし団子でいいのよね」
馴染みの団子やのおばちゃんが
にこにこと人の良さそうな
笑顔で軽く話を挟むと
いそいそと奥から団子を持ってきて、
別の客の相手に忙しそうだ
昼時もすぎた頃だからだろう
何時もより人がこみいっている
串を1本、手に取り口に運び、
せわしない人の流れを眺めながら
土方のヤローへの嫌がらせを考えるが
妙案が浮かばす団子を1個、2個、3個と1本串を食い終わる
今日は、バズーカの1つでもお見舞いして寝るかと思いもう、1つの串に手を伸ばし、何気なく団子やの5、6軒横の
呉服屋に首を捻ると、銀髪の髪が
チラチラとのぞく
そういやぁ、あの人も非番だったか
今朝、近藤さんが話していたと記憶を辿り、銀髪を見る
呉服屋の店員に腕を引っ張られ
嫌そうな表情をしている
あんな顔するんですねぃ
「銀髪」
隣の客からでた声に耳が敏感に反応し、
次の音をひろう
若い女の二人組のようで
銀髪を見ているのだろう
「あの人、あの3丁目の銭湯で暴れたらしいよ」
「えっ!そうなの、信じられない!!」
「あそこに私の友達のお父さんがいた
らしいんだけど、木刀使って無抵抗の天人をいきなり殴り倒したんだってっ!!」
「そんな人には見えないのにね」
「ほらっ、人は見かけによらないって
言うじゃないでも、あの人の容姿って何か不気味よね」
「あの銀髪は確かに気味が悪いわ」
「それもそうだけど、あの人
赤い瞳をしてるのよ」
「え~っ、気持ち悪い」
銀髪を見てクスクスと嫌な笑みを
浮かべ、女達は話を続けだす
俺は、おばちゃんを呼び、団子を二皿
頼んだ
「沖田隊長っ!!、何処ですか!?」
山崎の声が此方に近づいてくるのが
聞こえる、何故だか分からねぇが
多分、にた状況だからだろう
屯所の食堂で隊士達に噂されてる銀髪を
思い出した
興味などもたなかったのだが
何故か、気になった
隊士達の視線が一身に向けられて
銀髪はどう思っているのか
こんな、状況でどんな顔をしているのか
出来るだけ笑顔で話しかけた
銀髪の表情は無表情そのもの
眉、1つ動かすこともせず
銀髪は最初から気づいていたのだろうか
興味本意で話しかけたことに
おばちゃんが団子を二皿持ってきて
たのと、汗を流しマヨネーズを持った
山崎が現れたのは同時だった
おばちゃんに礼をいい、団子を受けとる
と、また、直ぐに奥に引っこむ
「沖田隊長っ!どうしてくれんですか
!?沖田隊長からもらったマヨネーズ、副長に渡したらトイレから一向に出てこないんですけどっ!!」
「あぁ、下剤いりだからな」
「俺っ!殺されますよっ!」
「安心しろぃ、その時は俺がちゃんと
弔ってやるから、安心して眠りにつけ
それより、そのマヨネーズかせ」
そういう問題じゃあないですよっと
声をあげる山崎の隊服のポケットにあるマヨネーズを奪い取り先程きたばかりの
団子にぶっかける
山崎はというと、沖田の所行に何も言わず、難しい顔つきである一点を見つめている、銀髪のいる呉服屋だ
山崎の野郎もまぁ、聞こえたのだろう
何せ、隣なのだから
山崎は、顔を俺に戻すと
何してんですかっ!と声をあげる
その声を無視し、手に一皿ずつのっけると女達の真ん前にたつ
女達は怪訝そうな顔をして、
俺を見上げる
「すいやせん、これ、食べられないので貰ってくれませんか?」
笑顔で話しかけると、女達は
警戒心が解けたのかえぇとにっこり笑い
手を皿に伸ばす
「どうぞ」
――ビチャッ
俺は女共の顔に皿ごと団子を
おみまいすると、女達は何やら高い悲鳴をあげる
「たんと食いな、メス豚共」
皿はごとっと地面に落ちカラカラと回り
団子は地面に転がる
女達が何すんのよっ!と怒りを露にした声をあげるが、瞬間、青い顔をして
近くのトイレに駆け込む
勿論、団子のたれと下剤いりのマヨネーズ被った汚い顔で
「山崎、帰るぞ」
「えっ!お代は?」
「そんなのツケに決まってんだろぃ」
「でも、あの人達、大丈夫ですかね」
「アイツらの心配してんのか?」
山崎は、真選組が市民に危害を加えたって事がばれないかだけ心配してるようで、アイツらのことなど気にもかけてないようだった
「人前であんな汚ねぇ顔しゃくしたんだ暫くは出歩けねぇだろ」
気づいていた奴もちらほらいるようだと付け足す俺の視線を山崎は
追いかけると、急いで戻りますよと
急かす、後ろにいる銀髪をちらりとみやると俺は土方さんへの嫌がらせを考え、
あるきだした
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