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向けられる心と痛み※暴力表現につきR15
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※正直、この話を読まなくても
内容はわかります
温めだとは思いますが、注意
うっすらと瞼を開けると
ボヤぁっと薄暗く何も見えない
―ポタリ
「―ッ!」
何かが上から落ちてきて
頬を伝う
その落ちてきた何かを触ろうと動けば首辺りから鈍い痛みを
感じとる
それよりも、後ろに手を布の様なもので硬く結ばれていることに気づく
覚醒した頭で
辺りを見渡しても
記憶を辿ってみても思い当たる節はなく、何故こんなところに居るのか皆目検討もつかなかった
ただ、ただ、感じるのは
「ヤバそうだな」
突然、自分以外の気配が現れる
それも、1人だけではない
ざっと3、4人と言ったところだろう
目を凝らすが、この暗闇の中では意味をなさず
近づく足音に緊張が走る
いきなり、胸ぐらを乱雑に捕まれ
壁に押しつけられ背中に衝撃が伝わる
その突然の行動に、数度、咳き込む
「―っ!」
「俺はあんたを認めない」
その言葉で男達が
真選組の隊士であることを理解する
男が握った胸ぐらに力が入り、
Yシャツが皺を寄せる
それをただ見つめていると
「聞いてるのか、銀髪」
俺が反応しないのに怒気が含まれる男の声、それに伴うかのように男の力の入った拳が顔に飛んでくる
乾いた音が静かなこの空気のなかを
振動し伝わる
口内に広がる血を地面に吐きかける
嫌われたもんだな
いや、違うか近藤を尊敬して慕って
そんな奴等なのだろう
だから、認められないのだ
その近くに、隣にいる俺が
ふっと鼻から抜けるような
自嘲的な笑いがもれる
「何、笑ってやがる!!」
腹に重たい衝撃が走る
それに続いて、後ろにいた奴等も
鋭い視線を寄越しながら
腹に、肋に、鳩尾に身体中に
殴る蹴るを繰り返す
「―カハッ!」
苦しげな呻き声を上げ、
与えられる痛みに絶える
「残念だけど、俺はあそこ(真選組)から離れることはねぇよ」
切れている口元を肩口で拭い
挑発じみた笑みを浮かべ
途切れ途切れの言葉を吐き出すと
髪を乱暴に引っ張られ痛みで顔が歪む
暗闇でも分かる難いのいい男は
悔しげに顔を歪ませると怒りでプルプルと震える拳を握られ
横っ腹に勢いのある蹴りをくらう
「~~~っ!!」
流石に、これは折れてるかもな
その後
感覚か麻痺しだしてきたのか
痛みを感じなくなっていき、
目の前が霞だした時は、
焦燥感が襲ってきた
が、それは脳裏を掠めるだけで意識は落ちていった
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