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出口と光景
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てか、あの人何処だろ
「おい、お前。ここで、何やってんだ」
ギクリと振り向けば、
真選組の黒光りする隊服が目に入る
「攘夷浪士か?」
とんでもない言いように勢い良く
顔を上げて否定すれば、
何処かで見たような顔
「あれ?」
「あ?何でぃ、俺の顔に何かついてんのか?」
あ!そうだ、この特徴的な喋り方
確か、姉上の所にいたストーカーを迎えに来た一人の
「まぁ、面倒くせーから
とりあえず、逮捕で」
「はぁ?!何言ってんですか!僕、あの人らとは何の関係もありませんよ!」
「何、揉めてんですか!沖田隊長!」
「あ、山崎さん」
「あれ?新八くん」
「知り合いか。山崎」
「ええ、まぁ。それに隊長、新八くんを疑ってるなら新八くんは明らかに白だと思いますよ、攘夷浪士だったら、こんな所で立ち止まったりしないと思いますし、警察に知り合いがいるのに逃げないなんて可笑しいじゃないですか
まぁ、どっちにしろ一応調書はとりますけどね」
「じゃあ、僕。急いでるんで」
そう言うと、背中を向け走り出そうとした時、後ろから声がかけられる
「坂田銀時知ってるか?」
「知ってますけど……あの人を疑ってるなら、お門違いも甚だしいですよ」
振り返って答えると
その人は少し驚いた表情をしたかと
思うと、少し瞳が鋭くなったかと思う
「俺は、んなこと聞いてないが?」
瞳を合わせながら
両者の間にビリビリといったものが
走るのを感じながら
あの、黒髪の人が銀さんを見ていないと
思ったのと同様、この人もだと思う
でも、この人は__
この人からは、何か違うようなものが感じ取れた
敢えて言うとしたら、嫌悪感
「ちょっ!!新八くんんん!!!ヘルプミーー!!!」
「は!!??」
白い巨大な何かが迫ってきながら
銀さんと思しき声がその上から聞こえたと思ったら、襟首を捕まえられ
引き上げられる
「ちょっ!!クビしまっだんですけど!!!」
「気にしない、気にしない」
「下手したら、死にますよ」
「そんなことよりさ、あと、15秒で爆発するんだけど、どうしよう」
デジタル式に表示された
数字を見て、思いっきり後ずさる
「いやぁぁああ、助けてぇぇええ!!
僕、おります、おろしてください」
「ちょっ、待てよ!持ってくんならコレも持ってって!!」
「イヤです、イヤに決まってるじゃないっすか!!
てか、今、何秒?!」
「10秒」
「あ!あれ、海じゃないですか?!」
右方向に
海っぽい所が見える
「いやー、もう間に合わなくね?」
「んなこと言ってる場合ですか!!
てゆうか、この犬明らかに離れて行ってないっすか」
「ばが犬ぅぅうどまれやぁぁああ」
「走らないとどうなるか分かってんのか、あぁ??!!」
__ピタリ
あんなにやたらめったら走っていた犬が
ピタリと走るのを止めた
「いや、止まれとは言ったけど!!」
「全然、駄目だわこの犬!ポンコツじゃねぇかぁ!?」
その言葉を引き金にしてか
銀さんが犬に足蹴にされ、遠くに飛んでった海の方向に
「後、3秒しかないんですけど!!」
「銀さん、投げてくださいっ!!」
銀さんは身体を思いっきり捻ると力いっぱい腕を振り切り、海に投げ入れた
その瞬間、どおんという
轟音と水しぶきがあがった
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