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由真の弟
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「遥人。入学式とか、暇なんだけど」
「俺に言うな。俺もだっつーの」
「こんなとこで座ってるより女どもの対して上手くない歌聞いてた方がマシだな」
「じゃあなんで遊んでだよ…」
「あ、」
コイツ、無視しやがった。
「なんだよ」
「あそこ、俺の弟の結生」
「どこ?」
コイツの弟ってことはかなりのイケメンなんだろうな。
「……あれ? あの茶髪」
イケメンっぽいやつを探して聞いてみるが、由真は首を横にふった。
「その後ろのチビ」
「………あれが? お前の?」
俺は、驚きのあまり隣の由真と、遠くの結生の間で視線をさまよわせた。
「似てなさすぎだろ、おい」
theイケメンみたいな由真に対して、結生は、
超可愛かった。
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