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榊 結生
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「似てないことには定評のある兄弟なんだよ」
「あれは、妹じゃないの?」
「違う。あと本人にはそういう事言うなよ?もげるぞ」
結生は、遠目に見てもわかるほど綺麗な顔立ちをした美人だった。それだけでなく、なんとも言えない色気みたいなのが、ある。体の線も細いし、力とか全然なさそう。
…由真の話が本当なら大分力と気は強いようだが。
「そんなに見ちゃって、惚れた?」
ニヤニヤしながら聞いてくる由真の足を踏む。
惚れるわけあるか。いくら美人でも…
「男だぞ? んなわけあるか」
「それ、俺に言っちゃうんだ」
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