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由真について(*)
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「そんなことだろうと思ったよ」
「だって、悠也さん連れ込んで毎晩毎晩お盛んなんですもん」
「結生くんってさ、由真のこと馬鹿にしてるみたいだけどなんで?」
「猿だから」
苦笑する先輩を見て思う。
「先輩は彩さんと似てませんね」
「……あ、うん。二卵生だし」
なんだ、さっきの間。
「彩さんは、瑠依さんと付き合ってるんですよね。瑠依さんは女嫌いなんじゃないんですか?」
「彩と、瑠依は幼馴染みで、昔から仲がいいんだ。女嫌いになったのは彩と仲良くなったあとらしいし」
「先輩は幼馴染みじゃ、ないの?」
「……うん。小学校から違ったから。彩は有名な私立で、俺は普通に公立」
…小学校から、なのに兄妹で別にすることなんてあるのか?
先程からの様子からして先輩は家族のことで何か抱えているのかもしれない。
あまり聞かないようにしておこう。
「先輩は由真とは、中学から一緒なんでしたっけ」
「そうだよ。1年の頃から仲良くしてる」
「なんで、由真なんかと仲良くしたんですか? 浮いてたんじゃ?」
「確かに、ういてたね。でも、普通にいい奴っぽかったし…」
「へー」
その後も少し話をして、おいとますることにした。
「そういえばさ」
「はい」
「なんで俺だけ名前にさん付けじゃなくて先輩、だとか会長さんなの?」
「なんとなくですけど…遥人さんのがいいですか?」
「…と、いうより遥人がいいかな」
「……努力します」
「あはは。まあ、敬語の方もそっちもゆっくり慣れてきな」
「はい」
あなたも、ゆっくりでいいから俺に心を開いてくださいね。
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