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覚悟(*)
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…でも、
「はい。おしまい」
「ぇ……」
とろーんとした顔の遥人が、俺を見下ろしてくる。
「だから、今日は、これで、終わり!」
「何で!? もっと! 俺、最後までする覚悟あるよ!」
遥人はむっとした顔で俺の胸をポコポコ叩いてくる。
すっかり通常モードだ。
どうやら、行為を止めればすぐに戻るらしい。
「俺が無いから」
「え?」
「覚悟、無いから」
「……それは、俺が汚いから?」
「そうじゃなくて…なんつーか、今、これ以上したら…理性きかなくなって…すげぇ、虐めちゃいそうだし、絶対止まんなくなる」
「別にいいのに~」
「土曜にね……てか、遥人…いきなり積極的だね」
「分かっちゃったら…もう、止まんない」
そう言って可愛く微笑むからたまんない。
我慢…するのきつそうだな……。
「先輩…お腹減った」
「うん。俺も。…食べよっか」
「食べましょう」
「ねぇ、結生くん」
「はい」
「やっぱり普段は“先輩”なの?」
「え?」
「遥人って呼ばれたらキュンって来るから…呼んでほしいなぁって」
「やだ」
「……」
「そんな悲しい顔しないで……先輩が考えてるような理由じゃないから」
「じゃあ、なんで?」
「まだ、教えなーい」
……こんな理由言ったら、それこそ嫌われそうだ。手に入れたばっかで嫌われるわけにはいかないからさ。
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