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with お兄ちゃん
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「俺、どこで寝よう」
「うちに泊まります?」
「あぁ…よろしく頼む」
*****
次の日の朝、部屋に戻ると2人が風呂場で盛っていたのは、もう悪夢だ。
「…まあ、洗濯はしてあったし、学校に遅刻するようなヘマもしなかったので、今回は許すけど」
「けど…なんでしょう」
目の前には正座をした由真。
生徒会室で説教中である。
「今度、あーいうことするとか言い出したら殺す」
「はい…」
「人を巻き込むな」
「はい…」
「よし」
「あのさ、遥人」
「何?」
「結生の気持ちに答えたってほんと?」
「そうだよ。俺は、結生が好きみたい」
「いつから?」
「…どうなんだろ。いつの間にか、としか」
「だって、たった2週間だろ」
「そうだけど…」
「別にいいけどさ…結生ならお前を守れるだろうし、お前なら結生を受け入れてくれるだろうし、俺は嬉しいよ。結生をよろしくね」
そう笑った由真は優しい顔だった。
笑うと、やっぱり似てる。この兄弟。
「なんか、お兄ちゃんみたいだな」
「お兄ちゃんだよ…ガチで」
「1個聞きたいんだけど、」
「ん?」
「結生くんは、どれだけSなの?」
「どれだけ?……サドの極みってレベル。好きなものほど、大切なものほど壊したい、歪めたいって思考だし。…あ、でも、結構自制心もきくし、壊れて失ったら自分が困るとかも分かってるから、心配は要らねぇけど」
「もし、理性を完全になくしたらどうなるんだろ」
「んー? なかなかないと思うけど……そういう状況に置かれたら、そうだな…泣いても喚いても、許さないだろうな。自分の欲求のために、どんな非人道的なこともすると思う」
「そっか」
「なぁ、遥人…お前、ドM?」
「え?」
「だって、すごい笑ってる」
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