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禁欲(*)
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*****
午後になって、生徒会室に行くと先輩がいた。
「あれ、腰は…」
「歩けるようになったから、仕事だけでもしに来た」
真面目かっ!!
「こういう時くらい由真をこき使って下さい」
「ははっ…それもいいけど、やっぱりねぇ」
爽やかに笑いながら仕事をこなす様子を見て、やっぱりこの人好きだぁと再確認。
*****
「今日も今日とて仕事が忙しいのに例の2人はいませんね」
「まあね~。いいよ。いない方が楽だ」
「なら、いいですけど…」
「よくねぇよ。おい、遥人…ちゃんと来いって言えよ」
「由真が言ってよ」
「やだ」
ホッチキスをカチカチ鳴らしながら由真が口を尖らせる。こーいうのも絵になるからイケメンはいいなぁ…
俺は、どっちかといえばかわいいって言われるから…
「そういえば先輩」
「ん?」
「明日から禁欲生活だから」
「え…」
そう呟いた先輩の手からプリントが抜け落ちた。
「わかった?」
「え、なんで……手を拘束するだけじゃ足りない? 紐でグルグルしてくれてもいいよ!」
「結生の性癖にはひくわ」
「…由真も、変わらない」
本日初めて口を開いた悠也さんのセリフに由真が固まってるのを横目に、先輩はプリントも拾わずに縋ってくる。
椅子に座る俺に対して立ち膝になって腰に抱きついているので、上目遣いになっていて、可愛い。
先輩美人だから上目遣いは凶器だ。
「テスト週間ですから」
「いいじゃん…俺、結生くんのコレなきゃいい点数取れないよ」
そんな愛おしそうに撫でるな!
「先輩は、俺の体が欲しいんですか?」
「違うけど……ムラムラしちゃうんだもん…」
「そうだ…悠也、俺らも禁欲ね」
「え?」
「テストだから」
「今まではそんなこと、言わなかった…のに」
「体がもたないだろ」
「やだ…俺も由真のコレがなきゃ勉強できない」
由真が助けて~と、目で訴えかけて来るが、俺も助けて欲しい。
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