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首
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「も……ごめんなさい…もう、軽はずみなことはしません、だからゆるして…」
「うん。分かったならいいよ。いい子だね…」
あっさりといいよ、といいながら表情は変わらない。
結生くんの細い指が俺の頬をなぞりあげる。それだけで体が熱くなって…
「きす、して…」
顔を近づけると、結生くんは逃げることなく俺の唇を受け止めた。
触れただけで離れると、結生くんは机から降りて、俺の膝の上に乗ってきた。
「……」
無言のまま、俺の首元に口を近づけたかと思うと、熱い舌でペロペロと舐めてきた。
「っ……ん…」
たまに、甘く吸い付いてくると体に電流が走るかのようにビリビリする。
次第にペロペロなんて可愛らしい効果音で済まないくらい生々しく舌が這わされていく。
首はもう、前も後ろも右も左も結生くんの唾液で濡れていて、体温が奪われていく。
静かな部屋には唾液の鳴る音と結生くんの呼吸音と、俺の荒い息遣いだけが響く。
たまにこちらを見上げてくるその瞳から葛藤の様が窺える。
怒ったかと思えばすぐに許してくれたのも、やけに色っぽいのも、さっきから無表情なのも、わざわざ机をまわることなく上に乗りショートカットするのも、首だけを執拗に舐めてくるのも、
理性と欲望が戦っているからなんだろう。
普段は理性が圧倒的勝利を収めている結生くんにしては珍しいこの様子。
こんな風に不安定になるのかと意外に思うとともに、愛しさがこみ上げてきて、
未だに動物のように舌で愛撫を繰り返す結生くんの頭を抱きしめて、結生くんの僅かにのぞいた欲を受け止めていた。
いつか、欲に負けた結生くんも見てみたいものだ。
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