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結生の暴走
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「ゆう、はなせっ…」
「うるさいよ…黙ってろ」
結生くんで影になってよく見えないが、野次馬が増えているようだ。
廊下がガヤガヤし始める。
ほんと、ヤバイから…
みんなの前で、あんなになってしまったら…
あんなみっともない姿…俺のことよくも知らないやつに見られたくない。
「お、おい…結生…だっけ……遥人嫌がってるだろ…離してやれよ」
仲良くしてくれている人の1人が結生くんの肩に手をかける。
結生くんは、それにしても反応して唇を離す。
「はっ……は…ん…ゴホッ」
急に酸素が入ってきて、むせてしまう。
「うるせーよ。俺が俺のモンどうしようが勝手だろ?それとも何? アンタ、俺に喧嘩売ってんのか?」
普段の結生くんとの変わりように、少しでも知ってる人らは、驚いたように息をのむ。
俺も、その1人だった。
こんな、声を荒らげる結生くんは、前に怒ったときぐらいしか見たことがない。
怒られるようなことは、してないはずなのに…
「結生くん…」
「何? 先輩」
「どうか、したの?」
「なにが? 俺は…普通だよ」
打って変わって甘い声で返事をしてくる。
そして、もう一度唇を塞がれた。
「ん……」
声が漏れそうになる…ダメだ。
大勢が見てるんだよ…堪えろ…堪えろ……
目の前の、結生くんが、笑った気がした。
「んんっ…や、らめ……」
背骨の辺りを指でなぞり上げられたのだ。
結生くんに抱かれて初めて知った弱点だ。
力が抜けた口元から飲みきれなくなった唾液がたれてゆく。
早く…来てくれ…これ以上…もたない。
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