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何があったのか(*)
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「あーあ、寝ちゃた」
今日は比較的元気だったけど、流石に疲れたらしい。テスト後だしね。
「しっかし…あの先輩はやばい」
俺が先輩の中で果てたとき、先輩はすごい淫らに微笑んだ後、倒れた(寝た)。
エロ過ぎだと思う。うん。
この人ホント普段と最中のギャップがヤバ過ぎて、病みつきになる。
冷静沈着、眉目秀麗な完璧(に見える)会長が、実はこんなに淫らなんて…誰が思うだろう。
今日はテストが終わったあと、とある女子に呼び出されていた。
「何?」
「あの…私、入学式の日に…榊くん見て…すごい綺麗な顔だな…って思って……その」
「榊くん、ねぇ」
「私と付き合ってください!!」
「なんで、俺なの? 《榊くん》じゃなくて」
「え、結生くんも…榊くんでしょ?」
「でも、俺……君が俺のこと呼び捨てにしてること知ってるけど」
「……でも本人に言うのとは別っていうか…」
「言い訳はいいんだよ。君が好きなのは《榊》由真でしょう? でも由真には特定の相手がいるのは周知の事実。でも近づきたい。だから弟の俺に近づいた」
「そんなこと…」
「それに……俺、クラスの離れた君がパッと見て気づくほど華やかな顔してないしね」
「……そこまで、わかってるなら協力してくれてもいいじゃない!!」
「なんで?」
「え、」
「俺にも恋人がいるし、由真は今の恋人と将来の約束もしてるぐらい溺愛してる。なのに、なぜ君を助けなければならない?」
「私の隣に立つのにふさわしいのは榊くんしかいないからよ!」
なんて身勝手なオンナ。
確かに容姿は整っていて美人と称するに値する。
でも、思考回路はとんだマヌケだな。
「知らねぇよ、そんなこと」
「恋人って会長でしょ?」
「それが?」
「これを受けなきゃ会長を酷い目に合わすと言ったらどう?」
「具体的には」
「そうね……見ず知らずの男にめちゃくちゃに犯されるなんて、どう?」
趣味ワル。
(そもそもあの由真を手に入れたい時点でわるい)
「そんなことしてみろよ? お前の人生終わるぜ?」
「は?」
「榊家の力を舐めない方がいい。日本最大のグループ…いや、世界有数と言った方がいいか…だからな」
「あの会長のためにそこまでするわけ?あのひと地味だし……何の力も持ってないじゃない」
「あんたさぁ、馬鹿なの?
遥人は会長で、由真は副会長なんだよ?」
「それがなんだって言うのよ」
「会長は、先生に選ばれた総合的に最も優れた生徒だ。遥人は、由真を抑えて、会長になるぐらい有能だ」
「……」
オンナはそのまま立ち去った。
胸糞悪い。
気持ち悪い。
由真を利用しようなんて。
悠也さんから由真を奪おうなんて。
俺を利用しようなんて。
俺の、遥人を汚そうなんて。
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