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2人きり 冬馬side
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俺は、紅那から受け取った鍵で手錠を外すとこそこそと服を着ようとしている紅那に後ろから抱きついた。
「うぉっ‼︎ちょっ、まだ服着てねぇんだからやめろよ!」
その背中はなんだか小さくて白く、すごく綺麗で俺が抱きつくだけでその背中は隠れてしまう。
「やっと恋人になれたんだし、少しだけ幸せの余韻に浸らせて?」
俺は2人きりの部屋なのにも関わらず、わざと耳元でそう囁くと、紅那の顔が赤くなるのが分かった。
紅那は以前に増してよく照れる。
その反応が可愛いくて愛しくて俺は、その白い首筋に顔を埋める。
すると、当たり前だけど紅那の香りがした。
それは、甘いけど爽やかな何かのフルーツに近いような香り。
しかし、俺が首筋に埋めた顔は、すぐに紅那の手によって引き剥がされた。
「余韻ってなんだよ!!恋人ならこれからだって寝ることあるだろうが!バカっ!」
紅那の言葉に俺は驚いてしまった。
確かに恋人になったなら、これからもこういうことはあると思う。
でも、それを紅那がちゃんと考えてくれていることが素直に嬉しかった。
「そう…だよな、わりぃわりぃ、なんか…幸せ過ぎて現実味がなくてさ」
「なら、俺が頰でもつねってやろうか?」
紅那は、俺から顔を逸らすとそんなことを言いながらその辺に散らばっていた服を拾い集めて着始めた。
だだ…
「冬馬………下着貸して…」
まあ、そうなるだろうな…
紅那の下着はもちろん汚れていて、履きたいとは思えない状態。
下着は責任持って洗濯しとこう。
そして俺は、とりあえずクローゼットから新しい下着を渡すと紅那はそれを履き、やっぱり照れくさいのか俺と少し離れたところに腰掛けた。
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