アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
プロローグ
-
人混みの中、足を俊敏に規則正しく動かし歩いていく。
それから暫く歩くと、見慣れた喫茶店が姿を現した。
その店の名前は、オレガノ。
聞いてみれば、花の名前らしい。
まあ、この店は喫茶店兼花屋だから丁度いいのかもしれないね。
少し年季の入った木の色、匂いを感じさせる
レトロモダンな雰囲気の二階建てで、温室をテーマにしているらしく所々に植物がある。
温室といってもシンプルなレイアウトで女性は勿論、男性も来やすいと思う。うん。実際来てるし。
ちなみに、一階には小さめの花屋コーナーがあって、花はそこでちゃんと売ってる。
喫茶店の方はテーブル席とカウンター席があるけれど、客同士の距離を大事にしてるからなのか、
案外席数は少ない。
それはそうと、今日の僕はお客ではないのだ。
このオレガノで、働いているのは店長のみ。
一人で喫茶店と花屋を切り盛りするのは大変だからと、丁度バイトを辞めて暇だった僕を雇ってくれた。
まあ、半分僕が強引にお願いしたようなものだけど。
とりあえず仕事としては、ここに来るのは初めてになる...かな。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 4