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彼らの至福のとき 02歩
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それから暫く話していると、色葉くんのお姉さんの椿さんと、妹の梓ちゃんが来た。
「初めまして、姉の椿です〜!今日は精一杯女装のお手伝いするから覚悟しといてね!」
「二人の妹の梓です!ちゃん付けで呼んで欲しいです!あと、私もお手伝いします!」
「え?なんで梓がおると?学校は?」
「今週の土日は休みとよ!」
妹さん…梓ちゃんが来ることは知らなかったらしく、色葉くんは驚いている。
ニヤニヤとしている椿さんと梓ちゃんを見ると、元々色葉くんを驚かそうと黙っていたんだなと思った。
「そうなん?まあ、いいや。こっちの大きい方が伊織で、可愛い方がゆーくん」
「初めまして!金崎伊織です!今日は二人の女装の手伝いに態々ここまで来てくださってありがとうございます!」
「初めまして。名取柚月です。今日はよろしくお願いします」
「伊織くんと柚月くんね!じゃあ、早速だけど取り掛かろう!取り敢えず、色葉伝てに聞いていた二人にして欲しい印象の服をいくつか持って来てるから、伊織くんには選んで欲しいな」
僕たちが自己紹介すると、いおくんは椿さんに連れられて服選びに行った。
僕はどんな印象を持たれているんだろう…。変な印象じゃなかったらいいな。ヴィジュアル系だったら逃げたいな…。
そんな格好したら流石の侑李さんでも逃げてしまうだろう。
不安で段々気が滅入っていく。
それが表情に出ていたのか梓ちゃんが下から見上げてきた。
「服の系統気になってます?」
「え?あぁ…うん、気になる」
「柚月さんは清楚系で、いろ兄はギャル系ですよ!ちゃんと外に出ても変に注目されるような服装ではないので安心してください!」
「よかった…」
ホッと胸を撫で下ろす。
清楚系なら侑李さん喜ぶよね。
侑李さんの喜ぶ顔が見たい。
お外デートで何か変わればいいな。
僕は不安と期待で一杯だった。
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