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楽しいデートを 03歩
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僕の今までで得た知識によると、ここは三つの空間に分かれている。
流石にこの時間からここにあるものを全て乗るのは不可能だと車の中で話していたから、それぞれの空間で一つずつ僕が選んだ。
そして最後にパレードを観てホテルに行くいう流れで、過ごすことになった。
入場のときに貰ったパンフレットを広げ、今の空間で行きたいところの場所を確認する。
「まずはこのジェットコースターに乗りたい」
「了解」
パンフレットをバッグに仕舞い、手を繋いで歩き始めた。
キョロキョロと言うより、ブンブンと首を振って周りを見ながら歩く。
僕たちみたいにカチューシャ付けている人や、ここのキャラクターがいたり、サーカスがやってるような大きなテントみたいな建物があったりする。
どこを、何を、誰を見ても、胸を踊らされるものばかりで楽しい。
こんなワクワクするものを実際見たのは、人生で初めて!
侑李さんと出会っていなかったらこんなところに来ることはなかったんだろうな。付き合う前の僕ならテレビやネットで知るだけで、実際に来ることはなかったと思う。
「楽しそうだな」
「すごく楽しいよ!連れて来てくれてありがとう!」
「どういたしまして」
侑李さんも楽しそうに笑っていて僕は嬉しい。
僕だけが楽しんでいるのは申し訳ないから。
「あそこに、僕のカチューシャのキャラクターがいるよ!写真撮ってもらえるのかな?」
「大丈夫だと思う」
「それならお願いしに行く!」
侑李さんを引っ張って、キャラクターのところに行く。
「写真撮ってください!」
二人にお願いをすると、頷いてくれた。
侑李さんは「俺はいいよ」と逃げようとしたけど、繋いだ手を離さないで連れて行く。
侑李さんとの思い出として残していたいから、僕一人では意味がないから。
そして僕と侑李さんは二人の間に入れられ、二人と一緒にいたお姉さんに僕のスマホで写真を撮ってもらった。
「ありがとうございました!ばいばーい!」
お礼を言って手を振ると二人も手を振ってくれた。
二人にお別れをして、スマホを仕舞って、また侑李さんと手を繋ぐ。
「ふふ。嬉しい。ぬいぐるみとか売ってあったら買って帰る」
「そんなに好きなのか」
「好き」
「そうか。じゃあ、買って帰ろうな」
「うん!」
ジェットコースターのところに着くまでに、侑李さんのカチューシャのキャラクターもいたから、また一緒に写真を撮ってもらった。
まだジェットコースターにすら乗っていないのに、僕は大満足だった。
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