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放課後と再会 01歩
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あの日から一ヶ月経った。
楢崎さんには連絡もしてないし、会ってもいない。
暖冬と言われていたけど、流石に1月になると寒くなってきた。
僕はいつも通り講義を受けて、いつも一緒にいる人たちと昼食を食べ、帰ろうとしていた。
いつもいる人たちと話したり遊んだりするのはそれなりに楽しいと思う。
ただ僕の闇の部分なんか知らないから、いつも明るく笑っていないといけない。
辛くて体が動いてくれなくて講義を休むときは「寝坊した」「体調悪かった」ってヘラって笑って誤魔化す。
たまに「それは甘えだ」と言う人がいて酷く傷付くけど、何も言い返せないから、またヘラって笑って誤魔化す。
人前で笑うのは疲れる。でも笑っていないと自分を支えきれない。
「つかれたな…」
「え?どうした?」
「何でもないよ」
僕はすぐに笑顔を作って誤魔化す。
いつもいる人の一人、一之瀬 響(いちのせ ひびき)に聞かれてしまった。
響は人見知りしなくて誰とでも絡むことができる。そんな人が僕なんかと絡んでいて、楽しいのかすごく疑問だ。
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