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放課後と再会 03歩
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会計を済ませ響を探していると、アニメ化された漫画を置いているコーナーにいた。
「払ってきたよ」
「おー。なあ、このアニメ良かったから漫画買うか悩んでるんだけど、どう思う?」
そう言って響が指を指したのは、妖怪が見える主人公が妖怪と人間とどのように関わっていくかが書かれている漫画だった。
それ結構切ないけど、温かい話なんだよね。僕はそういう話がすごく好き。
「僕は良いと思うよ。僕もそのアニメ良いと思ったし」
そう僕が言うと「じゃあ買う!」と決断した。
暫く色々なコーナーを見て響は満足してレジに行った。
それからは何となく帰る雰囲気になり、響と別れた。
僕は帰っても何もすることが無かったから、さっき行ったところとは別の本屋さんで気になっていた小説を買って、公園のベンチで座って読んでいた。
この公園は楢崎さんと会った公園。僕はここで小説を読むことが好きで良く来ている。
1月は暗くなるのが早いから、17時にもなると子供達は帰って静かになるからいいと思う。
暗くなると文字が見えなくなるから、ライトが真上にあるベンチに座って読む。
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