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放課後と再会 05歩
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楢崎さんは何も言えなくなったようで黙った。
「まだ眠たい」
もうちょっとだけ眠ろうかな。
目の前にいる楢崎さんを居ないものとして、また瞼を閉じた。
「自分の家で寝ろよ」
「遠いから我慢出来ません」
「はぁ…。自分の家に帰るか、俺の家で寝るか決めろ」
この人は何なんだ。どうして、その二択しかないんだ。
「ここで寝ます。起きたら帰ります。楢崎さんは帰っても良いですよ」
すると楢崎さんはいきなり抱き抱えて歩き始めた。
「僕に触るな…!!」
汚いから触らないで…!!
僕は暴れる。兎に角暴れる。
「いってぇ」
僕は暴れながら楢崎さんを蹴ったり叩いたりした。楢崎さんのスーツが汚れるのも御構い無しに。
それでも離そうとしない楢崎さんが僕にとっては恐怖で余計暴れる。
汚い僕なんかに触らないでほしい。
ただそれだけ。
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