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放課後と再会 11歩
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「なあ、疲れただろ?風呂沸かしてあるから、入ってこい」
突然そんなことを言い出す楢崎さんに驚く。さっきまでの雰囲気を打ち壊しすぎて拍子抜けする。
てっきり怒られたり、同情の言葉をかけられたりするものだと思っていたから。
「…そんな迷惑かけられません」
「いいから入ってこい。なんなら俺も一緒に入ろうか?」
ニヤッと笑いながら言ってくる目の前の人は何なんだ。何を言ってるんだこの人は。意味がわからない。
「いいえ結構です」
「じゃあ入ってこい」
「……はい」
結局強引な楢崎さんに負けて、風呂を借りることにした。
楢崎さんのいる寝室に行くと、彼はベッドで読書をしていた。
「風呂と着替えありがとうございました」
僕が風呂から上がるときには、タオルと着替えが置いてあったのでそれを借りて着た。
着替えとして置かれていた服は180cm以上はあるだろう楢崎さんの服で、170cmの僕にはとても大きかった。少し袖をまくらないと手が出なかった。
楢崎さんは僕に気付くと、自分の隣をトントンと叩いた。
そこに座れということだろか。
ちょこんと隣に座ると、楢崎さんは本をテーブルに置いて、口を開いた。
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