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本当はしたいこと 04歩
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「多分、こういう落ち着いたところ好きなんじゃないかと思ったんだよな」
楢崎さんはそう言うと僕の頭を撫でた。
この人は本当に頭を撫でるのが好きなんだな。あと、どうしてそれを知っているのか不思議。
コース料理が美味しいらしく、それを頼んだ。
二人でお酒を飲みながら、運ばれてくる料理を食べていた。
「この唐揚げ、美味し〜です〜」
「なんか少し甘いよな」
「ふふ。このご飯も美味しい。あ〜!楢崎さんのグラス空いてますね〜僕が注ぎま〜す」
「ありがとな」
僕はそう言って、楢崎さんのグラスにビールを注ぐ。
そして僕はデキャンタに入ったワインを自分でついで飲む。
デキャンタだからお代わりしたいときに一々店員さんを呼ばなくてもいいから、気にせず飲めるのがいいと思う。
今は、緊張のせいでいつもより飲むスピードが早いから、一々店員さんを呼ばなくていいのは助かる。
その結果、今の僕が出来上がっているんだけど。
「楢崎さんの隣に座ってもいいですか〜?」
返事も聞かないで、ふらふらと歩いて、楢崎さんの横にピタッとくっついて座った。
「ふふ〜。あったかい〜」
本当に暖かい。楢崎さんの心も体も暖かい。
ずっとくっついていたい。
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