アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
本当はしたいこと 07歩
-
僕たちは決して広くはないという浴槽に二人で浸かっていた。
そして、僕は楢崎さんの膝の上に乗って、楢崎さんの右手を掴んで遊んでいる。
左手は何故か僕のお腹に回されていた。
普通はこういうのは恥ずかしいと思うんだけど、今の僕にはそうでもなくて、すごく幸せだと感じる。
これは楢崎さんだからなのか、ただ人と一緒に入ることがなく珍しいからなのかは分からない。
僕はどっちなんだろう?
「ふふ、楢崎さんの手大きいですね〜」
「お前は小さいな」
「ふふ」
楢崎さんの指と絡めたり、手を合わせたりして、遊んで過ごした。
僕たちはお風呂から上がって、髪を乾かして、ベッドに入っていた。
「今日はぎゅっとして寝てください〜」
僕がそう言うと、楢崎さんは僕を抱きしめてくれた。
「柚月は酔うと随分甘えたになるんだな」
抱きしめられているから表情は分からないけど、嬉しそうな声をしている。
どうして嬉しそうなのかは分からないけど、楢崎さんが嬉しそうで僕も嬉しい。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
29 / 172