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異なる安心感 04歩
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それ以来、申し訳なさで僕は発注をしなくなった。僕以外の人が出来るしね。
「余計なことしなかったらよかったな」
「俺の可愛いゆーくんが落ち込んだ。本当あのクソ店長許さねえ」
色葉くんのほうが顔がかわいいんだけどね。性格は男らしいから、ギャップがある。
今にも発注するタブレットを投げそうな勢いの色葉くん。
「投げちゃだめだからね。僕に当たるのはいいけど…」
僕に当たってくれた方が楽だ。みんな、僕のせいではないと言ってくれるけど、僕が余計なことをしたから、夜勤がこんな目にあうようになった。
「そんなことはしないよ。そう言えば、最近、ゆーくん眠れていないでしょ?」
「え…っ」
正直、こんなことがあってから最近眠れないし、眠れていても起きたときの動悸が酷い。
色葉くんは、皆月さんがいるからかこういう事にすぐ気付く…。
「目の下のクマが酷いし、たまにフラフラしているよね」
タブレットを置いた色葉くんに、僕の目の下のクマを指でなぞられて、思わず手を払いのけてしまう。
「あ…っ、やだ…っ!」
…汚い僕を触らないで!
「えっと…いきなり触ってごめんね」
僕なんかに謝らなくてもいいから。
そう言おうとすると、目眩でフラついて、色葉くんの方に倒れてしまった。
咄嗟に離れようとするけれど、力が入らない。
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