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優先される理由 03歩 side 侑李
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それにしても、店長と揉めたのか。
そういうタイプには見え…るな。
まあ、何かしら理由があったんだろう。
自分を責めるのも柚月の性格からして仕方ない。
「大まかには分かった。柚月を連れて帰る人はいる?」
俺がそう言うと、七瀬くんは「待ってました!」というような顔になった。
「ゆーくんから楢崎さんのことは聞いていませんが、大体察しています。ゆーくんを甘えさせてくれる楢崎さんに、連れて帰ってもらいたいんです。そして、どうにか助けてあげてください。俺たち夜勤が何言っても受け入れられないので。…あ、1997円頂戴いたします」
そういうことか。
連れて帰りたいが、コウたちに買い出しを頼まれている。
荷物もそこにあるし。
「2007円で。
分かったよ。ただ、今友人の家で飲んでいて、その買い出ししていかなくてはいけないから、少し待ってもらっていいか?」
「10円とレシートのお返しです。
はい!退勤まではここにいさせないといけないので、退勤時間の6時に来ていただけたら助かります」
「さんきゅ。じゃあ、また後で」
「はい。ありがとうございます」
こうして会計をしてもらう間に柚月を引き取ることが決まった。
コウの家まで急いで帰り、軽く事情を話し、6時に着くようにコウの家を出た。
コウたちは「男だけど、ついに侑李に春が来たぞー!」と喜んでいた。
本当にうるさい奴らだけど、すんなりと俺の恋愛を受け入れるところはいいと思う。
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