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死に損ないと変人 07歩
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この人はみんなとは違う、と思う。
僕が触っても怒らないし、汚いと言わない。
それに…僕なんか死んでしまってもいいのに、助けた。
だから受け入れてもいいのかな…?
「じゃあ、その告白受け入れます…。でも、僕のことが邪魔になったり、他の人が好きになったり、浮気する前に捨ててください」
これが付き合う条件です、と楢崎さんの方に少し顔を向けて言った。
僕の返事に、楢崎さんは嬉しそうに笑った。
「うん。それでいい。そんなことはないからな」
「本当に変な人」
意味がわからない。
「恋人として柚月を大切にする。支える。…だからよろしくな」
「…はい。よろしくお願いします」
条件付きで返事をしたけど、実際はどうなるのかは分からない。
条件を出したのは、僕なんかと付き合ってる人の浮気相手が可哀想だから、その人に手を出す前に、僕との縁を綺麗に切ってほしいからだった。
そして、そのときは消える。
「一緒に生きて」と言ってくれる変人は楢崎さんだけだから、その楢崎さんに捨てられれば消えられる。
今度はきちんとね。
こうして、死に損なった僕にお風呂で初めての彼氏ができました。
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