アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
呼び名と敬語 06歩
-
目を覚ますと、まだ楢さ…侑李さんに抱かれたままだった。
腕が痺れたり、寝返りが打ちたくなったりしなかったんだろうか。
僕が寝る前に我が儘を言ったから、我慢してくれていたんだろうか。
僕の我が儘を受け入れてくれて、嬉しいと感じる反面、申し訳なく感じる。
そろそろ解放してあげよう。
「侑李さん…起きてください」
トントン、と背中を叩くと眠そうな声が降ってきた。
「んー…おきたい…?」
「うん。侑李さんは寝てていいよ」
「いや…一緒に起きる」
時間を確認すると、まだ20時で、あまり長い時間寝ていなかったらしい。
それでも三時間も寝ちゃったけど。
寝起きで、ボーッとソファーに二人で座っていると、いきなり侑李さんが立ち上がった。
「どうしたの?」
「腹減った。夕飯作ってくる」
「僕が作りますよ?」
「お前は少し休んでいろ。腰が怠いだろ」
確かにそう。痛くはないんだけど、ずっと怠かった。
特に腰を押さえたりしていなかったのに、よく気付いたなあ。
「ふふ。ありがとうございます」
そう言って目を閉じると、侑李さんは意図が分かったようで、キスをしてくれた。
「柚月、本当に可愛すぎ。じゃあ作ってくる」
キスをしてもらって満足した僕は、夕飯が出来るまでソファーで寛いでいた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
83 / 172