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男の子の恋愛事情 05歩
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「お前、本当に残念な奴だな。いつでもだよ。そして、俺が光さんの膝に乗って抱きしめるだけ」
色葉くんは呆れながらも、きちんと答えた。
期待していた答えと違ったのか、いおくんは少し残念そうだった。
「なーんだ。まあ、夜のことは後々…。次はゆーちゃん!」
色葉くんに「はい」とマイクを手渡され、受け取る。
「えっと…付き合ってる人の名前は、楢崎 侑李さん。好きな所は、小さなことでも褒めてくれるところ。最近ご飯があまり食べられないんだけど、一口でも食べたら褒めてくれるの」
多分、具体的に言える好きな所はこれだよね。
likeかloveかは、まだ分からない。
でも侑李さんに対して「好き」という感情は確かに持っている。
「優しい人なんだね」
色葉くんは嬉しそうに言った。
「うん。見た目はね大きくて怖いんだけど、実際はすごく優しいんだよ」
見た目が怖くて、初めはびっくりしちゃった。
今考えたら、あのとき目が覚めて、侑李さんの家にいること自体、怖いことだったけど、侑李さんがいい人でよかった。
まあ、消えたいと思っていたから、何をされても別によかったんだけどね。
今もそう思うことはあるけど、以前よりは少ない。
侑李さんのおかげ。
「ゆーちゃんからの惚気って新鮮だな!よし、じゃんじゃん聞いていくからなー!」
惚気って初めて言ったのかもしれないな。
いつも聞くだけだったから。
いおくんは、レジ対応の時は冷静に、でも事務所に戻ってくるときはハイテンションに態度を変えていた。
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