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甘えたな時もある 08歩
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髪を乾かして待っているとチャイムがなった。
覗き穴を見ると、侑李さん。
「おかえりなさい」
「ただいま」
靴を脱いだ侑李さんに抱き着き、目を閉じて顔を上げると軽くキスをされた。
「本当可愛いな。シャワー浴びてくるから待ってて」
「はーい」
侑李さんは僕の頭をひと撫でするとシャワーを浴びに行った。
僕は侑李さんが出てくるまで暇だったから、ベッドでスマホをいじっていた。
「おまたせ」
「ゆーりさんおそーい。退屈で寝そうだったーっ」
腰にタオルを巻いただけの侑李さんに向かって少し拗ねた顔で腕を広げる。
そうは言っても20分くらいだったからそんなに待ってないし暇でもなかったけど、なんとなく冗談を言いたい気分だった。
「ごめんごめん」
僕の冗談に笑いながら謝り、僕に覆いかぶさってくる。
侑李さんの首に腕を回した。
「ふふ」
「ちゃんと俺の言ったこと守った?」
「守ったけど、どうして解したいの?」
「柚月はいつも自分でやってくるだろ。それが寂しい。面倒臭がりそうな人間に見られてるのかな、信用されてないのかな、とか考えんの。お前の過去に何があったのかは知らないけど、それくらい俺にやらせろ〜」
「格好悪ぃ…」と呟いて、侑李さんは僕の無い胸に顔を埋めた。
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