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甘えたな時もある 09歩
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初めてこんな侑李さん見た。
いつも何も言わずに僕に合わせてくれる侑李さん。
時々傷ついた顔をしているのは気付いていたけど、そんなことを思っているなんて知らなかった。
戸惑いながらゆっくり手を侑李さんの頭に持っていき、少しだけ撫でた。
「…ごめんなさい」
「謝るな。誰にでもされたくないことだってある」
大人なことを言っているけど、侑李さんは顔を上げていない。
「過去のことは関係あるけど、されたくない訳ではないの」
「うん」
「面倒臭いし、汚いし、そんな所を触ってほしくないよ」
「面倒臭くないし、汚くなんかない。それでも柚月がされたくないんなら無理にはしない。まあ、今日はやらせてもらうが」
「いいよな…?」と侑李さんは顔を上げて、僕にキスをしてきた。
僕は頷いた。
侑李さんに服を全部脱がされる。今日は何から何までやりたいらしい。
そして仰向けに寝転んで、侑李さんが解しやすいように両膝を持ち、お尻が見えるようにした。
…すっごく恥ずかしい。
ギュッと丸まって羞恥に耐えていると、侑李さんが吹き出した。
「ぶはっ。いきなり過ぎだろ」
侑李さんは笑いながら僕の膝をおろした。
「え…?」
何が間違っているのか分からないけど、とりあえず間違っていたらしい。
「そういう慣れていないところ見ると嬉しくなるよ。柚月…お前は今日は甘えるだけでいい。甘やかされろ」
愛おしそうな表情で僕を見るから、思わず目を逸らした。
確かに慣れていない。
恋人同士のこの行為に。
僕のために前戯されるのも、解されるのも初めてなんだから…。
そんなことしたがるのは侑李さんだけ。
本当。この変な人に戸惑わされる。
逸らした目線を元に戻し、侑李さんの頬に手を添えて笑い、「甘えさせて」と呟いた。
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