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甘えたな時もある 10歩 *
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覆いかぶさった侑李さんと至近距離で見つめ合う。
鼻と鼻がぶつかりそうな距離。
「怖い?」
「どうして?」
「震えているから」
言われて気づいた。
手が震えている…。
「緊張してるだけだよ」
そう言うと不安げな顔をする侑李さん。
でもこれは本当だよ。慣れていないから緊張してるだけ。
「そっか」
「ねえ、早く甘えたい」
たくさん甘えさせて。
「はぁ…あっ。ん、…はぁ」
「大丈夫か?」
対面で侑李さんの上に座っている僕の中には侑李さんの指が入っている。
侑李さんはそれはそれはもう丁寧で優しく解してくれる。
僕なんかいつも適当なのに。
切れなきゃいいって感じだからね。
「ん…だいじょぶ。まだ、いれて、くれないの」
「まだだよ。もう少し解したい。お前いつも少しきつそうだから」
気付いてたんだ…。
僕もあんまり表情に出していないと思っていたのになあ。
「んんっ、きにしなくて…はぁ、いいのに」
「よしよし。もう少しだから我慢しろ」
「は、い…」
与えられる優しさを侑李さんにしがみ付いて感じていた。
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