アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
プレゼントの用意 01歩 side 侑李
-
もうすぐ柚月の誕生日。
ゴールデンウィークだから俺の仕事も柚月の大学も休みだ。
誕生日まで二週間を切って、誕生日プレゼントの参考にするために、柚月のバイト先に来ている。
柚月の身近な人で思い付くのが、ここの金崎くんと七瀬くんだけだった。
柚月に二人が働いている日、暇な時間を聞いて今日、この時間にした。
聞いたとき柚月は特に気にすることなく教えてくれたから何も気づかれていないんだと思う。
「いらっしゃいませ。あ、楢崎さんこんばんは」
「こんばんは、七瀬くん」
「今日はゆーくんではありませんよ?」
「知っているよ。七瀬くんと金崎くんに用があったんだ」
「俺と伊織にですか?ちょっと呼んできますね」
七瀬くんと金崎くんが揃ったところで、もうすぐ柚月の誕生日であること、最近何か欲しいものを呟くことがなかったかを聞いた。
「ゆーちゃん5日誕生日?!前日当日シフト入ってますよ?!」
「え…」
もうしかして誕生日を忘れているのか?
柚月らしいというか何というか…。
「大丈夫ですよ。俺と伊織で変われるので。な?伊織」
「俺、4日に合コンが…」
「ふーん?折角、お前の資料用に女装してやろうかと思ってたんだけどな」
「うん。合コン断る。喜んで働く」
「ということですので安心してください」
大学生なら合コン行きたいよな…。ごめんな。
少し金崎くんに申し訳なくなった。
女装は…まあ、な。
「ありがとう。助かるよ」
「いいえ!それでプレゼントですよね…。特に欲しいものを呟くことってないんですよね。取り敢えず、楢崎さんと過ごせたらいいんだと思いますよ!」
柚月が物を欲しがらないのは気付いていた。
多分、物をあげるより、褒めたりした方が喜ぶ。
「ふっ。そうかな?」
「そうですよ!な?伊織」
「そうですね!じゃあ、どうせならサプライズにしましょうよ!」
金崎くんの提案により、サプライズすることが決まった。
そして少しだけどうするか話して、お礼を言って帰った。
二人にはお礼にお菓子と飲み物を買って渡した。
本当、若い子の意見は参考になる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
106 / 172