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僕の誕生日 03歩
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レジにいる夕勤の人たちに挨拶をする。一人がレジをやってもう一人は何もしてなかったから、とりあえず何もやってない人にだけ。
「お疲れ様ですー」
「お疲れ様です!中に七瀬くんと金崎くんいますよ!」
「え?そうなの?」
どうしてだろう?
いおくんは今日、合コンのはずじゃ…。
合コンに行くことが決まってから、ずっと「彼女作るぞー!」と会うたびに言うくらい楽しみにしていた。
「はい!とりあえず行ってみてください!」
「うん」
事務所に入ると本当にいおくんがいた。何故か制服を着て色葉くんと楽しそうに話してる。
「お疲れ様。どうしていおくんがいるの?」
「合コンがねーなくなっちゃったから今日と明日働こうかと思ってさー!」
ずっと楽しみにしていた合コンがなくなったのに、やけに明るいいおくんに違和感を覚える。
気が狂ったのかな?
なんて失礼なことを思ってしまう。
「それなら連絡してくれたら来なかったのに…」
「ゆーちゃんに来なくていいって連絡しようと思ったんだけど、渡したいものがあったからしなかった!はい!」
「俺からもあるよ!」
そう言って二人に渡された少し重めの細長い紙袋と軽い紙袋。
いおくんに渡された紙袋の中にはラッピングされた瓶が入っていて、色葉くんに渡された紙袋の中は見えない。
いおくんの方はお酒かな…?
でも突然何?
「これどうしたの?」
二人をジッと見つめると、二人は優しく微笑んだ。
「とりあえず明日開けて欲しいな。なっ!色葉!」
「なっ!とりあえずゆーくんは帰っていいよ!明日もゆっくり休んでね」
「う、うん…。じゃあね」
本当何なんだろう…。
よく分からないまま店を出た。
そして家に帰ろうと家の方向を向くと、何故か侑李さんがいた。
「お疲れ様。俺の家行こうか」
「え…?」
現状を理解できないまま侑李さんに手を引かれ、侑李さんの家に向かって歩き始めた。
本当今日何なんだろう…。
何かあったかな?
分からない。
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