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僕の誕生日 07歩
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日付が変わり5月5日。
「柚月、誕生日おめでとう」
「ふふ。ありがとう」
「これプレゼント」
そう言って渡されたのは二つのもの。
ラッピングされていて中身が分からない。
「開けていい?」
「ふっ。どうぞ」
綺麗にラッピングを解いていくと、シューズと、兎のプリントがされた水色のマグカップだった。
「侑李さんありがとう!大切にするね!」
初めての恋人から初めてのプレゼントはすごく嬉しかった。
どちらも勿体なくて使えないと思うけど、使わないほうが勿体ないか。
「そのシューズて一緒に散歩しような。あとマグカップでココア作るからな」
「うん!ねえこのマグカップ僕のだけなの?」
「そうだけど、どうかしたか?」
うーん…言ってもいいのかな…。
面倒臭いと思われないかな。
言うか言わないか迷っていると、侑李さんが優しい表情で頭を撫でてきた。
「ん?言ってみ?」
「あのね…侑李さんとお揃いでマグカップ使いたいなーって…」
ごめんなさい、と謝ると侑李さんは嬉しそうに「起きたら買いに行くか」と言った。
「いいの?」
「うん」
嬉しくなって「ありがとう!」と飛び付いた。
そんな僕を侑李さんは鍛えられた体できちんと受け止めてくれた。
「ははっ!可愛いな」
「可愛くないもん。ね、侑李さん、キスしたい」
そう言って目を閉じると侑李さんは言葉で返事をすることなく深いキスで返してくれた。
「は…ン、ふぁ…」
侑李さんとのキスは気持ちがよくて幸せで、身体がキュンキュンする。
一生懸命侑李さんの舌と絡ませると口の端からどちらのか分からない唾液が顎を伝っていくけど、それも気にならない。
「ふ…ん、んぅ…き、もち…」
唇を離し「はぁ…はぁ…」と乱れた呼吸を整えようとしたら、侑李さんにいきなりお姫様抱っこをされてベッドに連れていかれた。
そして優しくベッドに降ろされ、パンツの中に手を入れられた。
「え…っ?今からするの?」
「駄目か?」
「お腹綺麗にしてないから、ちょっと待ってて」
「ん。待ってる」
さすがの僕でも綺麗にする前はエッチしたくない。
そんな僕に合わせてくれる侑李さんは優しい人。
本当何で僕なんかを好きになってくれたんだろう。
そう思いながらお風呂に向かった。
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