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僕の誕生日 10歩 + お知らせ
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夕方には大分楽になってきたから侑李さんと出掛けた。
僕のことを気遣ってくれて車での移動。
「侑李さんの車初体験だね」
「まず、付き合ってからスーパーとバイト先以外に行くこと自体初めてだろ」
「確かに!ふふ。嬉しいね」
「俺もだよ」
あー、甘い雰囲気だなあ。
侑李さんが最初の恋人で最後の恋人だろうから、他の人とのデートの雰囲気を知ることはないんだけど、僕はそれで幸せだと感じる。
多分、侑李さん以上の人なんていない。
侑李さんのことは自分には勿体無くて、でも誰にもあげたくないと思ってしまう。
………そうだね。そう思ってしまうのは恋心なんだろうね。
好きになってしまったんだ。loveの意味で。
侑李さんと付き合い始めてまだ一ヶ月。
それでも恐ろしいくらい自分のことで一杯になることは減った。
その分侑李さんのことを考えていたからだと思う。
そんなことも知らないで侑李さんは呑気に運転していた。
僕のマグカップを買ったというこのお店は、すごく可愛い物が多くて、女の子同士やカップルで溢れていると思う。
そんな中に侑李さんは一人で僕のために買いに来てくれたんだ。
何だか嬉しくなって抱きつきたくなってきた。
でも我慢してマグカップ売り場を見る。
「このマグカップなんだね!侑李さんのは何色にする?」
侑李さんなら…うーん、薄い紫?
「この薄紫かな」
「僕もそうだと思った!じゃあこれにしよ」
そう言ってマグカップを手に取ってレジへ向かおうとすると、優しい表情の侑李さんに引き止められた。
「どうしたの?」
「俺が払うから」
「え…でも…」
「いいんだよ」
侑李さんは僕からマグカップを取って、その代わりに手を繋いでレジへ向かった。
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こんにちは( ´ ▽ ` )ノ
表紙変わりました!
『凸×凹あにまるズ』を執筆されている真宮寺うさぎ様に描いて下さいました(´ω`*)
キス待ちの柚月です!天使ですよね(`・ω・)
ありがとうございました!
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