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【番外編】ゆづくんといっしょ 02歩
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勝負の結果、僕が持って帰ることになった。
「ま、けた…」
「っしゃー!ゆーちゃんに決定!」
「ゆーくん、ごめん…」
いおくんは嬉しそうな顔、色葉くんは申し訳なさそうな顔を僕に向けた。
「はぁ…。これって、飲んで体に害ってないの?」
「ないはず!」
「何か可笑しくなったらいおくんのこと嫌いになるからねっ」
「伊織どんまーい!でもゆーちゃん。無理して飲まないでいいんだからね?」
いおくんのことを笑いながらも、僕の心配をしてくれる色葉くんは優しい。
いおくんは意地悪だ。
「ちゃんと報告よろしくね!」
いおくんのこの笑顔はいつもは好きだけど、今は少し忌まわしく感じてしまう。
ふん、とそっぽを向くと、いおくんは「ゆーちゃんがぁぁぁあ」と色葉くんに泣きついていた。
ふーんだ。
まあ、どうせ効かない。
そう思いながら解散した。
帰りながら侑李さんに明日家に行くことをメーッセージで送った。
『明日大事なお話があります(@_@)
朝起きたらすぐに向かうねo(^▽^)o』
侑李さんの予定は分からないけど、もうしかしたら飲み会かもしれないから返信は来ないだろうな。
侑李さんが飲み会のときはいつも翌朝に返信がくる。
僕が寝てるかもしれないとでも思っているからだろうか。
別に着信音で目は覚めないのに。
まあ、そんな優しいところも好き。
誕生日に侑李さんのことが好きと気付いてそれを伝えてから、毎日が幸せに感じるようになった。
少しずつだけど生きたいと思えるようになってきたと思う。
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