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【番外編】ゆづくんといっしょ 03歩
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翌朝。合鍵を使って部屋に入ると、侑李さんはソファでテレビを観ながらコーヒーを飲んでいた。
後ろから抱きつくと、侑李さんが振り向いて軽くキスをされた。
「侑李さんおはよう」
「柚月おはよう」
「ふふ。侑李さん」
「何ですか。柚月さん」
「なーんも…って違う。これについて話に来たの」
そう言って、昨日渡された例の薬を侑李さんの前に差し出す。
侑李さんは色葉くんみたいな反応で訝しげに薬を見ている。
「何だこれ?」
「24時間だけ6歳になる薬らしい。いおくんが通販で買って、色葉くんと三人でじゃんけんして飲む人決めたの」
その結果僕の手元に来たの、と口を尖らせた。
じゃんけんってこんなに弱かったっけって思うほど負けた。三回連続で僕だけが負けたからすぐに終わったし。
「捨てては駄目?」
「駄目らしい。きっと効くだろうから写真で証拠を撮ってって言われた」
「…危なくないのか?」
「た、ぶん。だけど安心して!僕が飲むから!」
僕は瓶を勢いよく開けて、口に付けた。
すると、侑李さんはそれを奪い取り一気に飲んでしまった。
「え…っ?」
侑李さんはみるみるうちに縮んでいき、僕の臍より少し上くらいになってしまった。
腕より大幅に長くなっている袖はお化けのように垂れ下がり、ズボンとパンツも脱げていた。
そして外見はというと、とても可愛い。
目はくりくりしてて、睫毛も長い。でも眉毛はキリッとしているから、なんかクラスの中心で元気にリーダーとかやってそうな子に見える。
大人の侑李さんと子供の侑李さんは目付きがいいか悪いかの違いだと思えた。
どうして可愛かったのに成長したら、あの見た目になったんだろう。
でもあの喫茶店でバイトをしていたときは愛想が良かったし…本当にどうして?
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