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【番外編】ゆづくんといっしょ 07歩
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食後もミニ侑李さんは二人と遊んでいて、僕は食器洗いをしていた。
僕も一緒に遊びたいな…。
そう思いながら洗っていると脚に小さな衝撃が走った。
驚いて下を向くと、ミニ侑李さんが僕の脚にしがみついていた。
「ゆづくん…ゆづき、どうしてかなしいかおしているの?」
「悲しい顔してないよ。僕、まだ食器洗ってるから、あっちで遊んでおいで?」
視線を上げ、ミニ侑李さんを見もしないで、少し冷たく言ってしまった。
…小さな子供に当たってしまって大人気ないと思うけど、仕方がないじゃん…っ。
するとミニ侑李さんは「ゆづくんと、あそぶの…っ!」と泣きそうな声で、更にしがみつく手の力を強めた。
助けを求めて二人を見るけど、微笑ましそうにこちらを見ているだけで助けてくれない。
それどころか色葉くんは僕たちを撮り始めた。
助けてよ!
いや、写真は欲しいけどまともなやつが欲しい!
そして二人並んで笑って夫婦みたいだね!いいと思うよ!だけど助けて!
微笑むか写真を撮るかの二人と、今にも泣きそうな顔で僕の脚にしがみつくミニ侑李さん。
…僕はどうするべきなんだろうか。
「侑李さん…もう少し待ってて?そしたら遊ぶから」
今度は優しく、目を見て言った。
ミニ侑李さんは「…わかった」とトボトボと二人の元へ行った。
さっさと洗いもの終わらせてミニ侑李さんと遊ぼう。
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