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【番外編】ゆづくんといっしょ 15歩
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中々侑李さんの作るようなココアが出来ない。
「どうしたらあの味になるんだろう…」
「そうだねえ…」
「あ、侑李さんが作ってみてよ!」
子供の侑李さんでも侑李さんに変わりないからあの味になると思う。
我ながら名案だと思ったのに、ミニ侑李さんは頭を傾げた。
「え?ぼくつくりかた、わからないよ?」
「な、んだと…」
大人の記憶もあるはずなのに…子供の記憶の方が強いよね…。
いおくん…そんなの僕聞いてないよ。
ちゃんと詳しく聞かなかった僕が悪いのか…。
まあ、今いおくんのこと考えても仕方ない。
ココア作らないと。
とりあえず、どうするかな。
ココアパウダーを見つめ悩んでいると、ミニ侑李さんがギュッと抱き付いてきた。
「ゆづくん、ぼくね、ゆづくんがつくってくれたのが、いちばんおいしいよ…?」
目をうるうるとさせるミニ侑李さんにドキッとする。
嬉しいことを言ってくれるなあ…。
でも…諦められない。
「もう少しだけ付き合って?」
「…はぁい」
ここまででココアパウダーと砂糖、牛乳で作られていることと、それぞれの量の予想は出来た。
これに何かを加えればいい。
まずはチョコレート。
「美味しい!…けど違う」
「惜しいな」
ココアに入れるものを考えるあまり、ミニ侑李さんの変化に気付かなかった。
次に蜂蜜。
「これっぽい…?」
「どうだろうねえ…?でもおいしい!」
一体何が入れてあるんだ…。
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