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【番外編】ゆづくんといっしょ 18歩
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遠くで侑李さんの心地のいい声が聞こえる…。
「……き、柚月」
き、こえる…?
侑李さんの、低い声…?
「…侑李さん!」
「うぉ…っ」
目を覚まし、思いっきり目の前の人物に抱きついた。
顔も体もちゃんと元に戻ってる…。
大きくてぱっと見怖い大人の侑李さんだ。
「よかったぁ…元に戻った…っ。侑李さん…っ侑李さん…っ」
安心したら涙が出てきた。
泣き顔不細工なのに、侑李さんの顔を見ていたくて、顔を上げたままポロポロと涙を流す。
どうして僕の代わりに飲んだのとか、おっぱい大好きなのとか聞きたかったけど、それどころじゃなかった。
侑李さんはそんな僕を困った顔で見ながら頭を撫でる。
「いきなり子供の世話させてごめんな。もう俺に戻ったからな」
宥めるように頭を撫でられるけど僕には効果がなくて「侑李さん…っ」と言いながら泣き続けた。
少し落ち着いたところで侑李さんがココアを作ろうと僕を置いてキッチンへ行こうとする。
「いや…っ!置いてかないで…っ!まだくっつくの…っ!」
どこにも行って欲しくなくて服をギュッと掴んで離せない。
侑李さんが困っていようが関係ない。
それほど不安だったんだ。
ミニ侑李さんと過ごすのは楽しかったけど、不安だったんだ。
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