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僕の友達と宝物 02歩
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僕が話し終わると、色葉くんは嬉しそうに笑った。
それは前に僕が侑李さんの好きなところを話したときに見せてくれた笑顔と同じだった。
色葉くんには僕のことをあまり話していないから悟る程度だと思うけど、色々気づかれている。
だから心配してくれていて、侑李さんという存在について話すと嬉しそうに笑うんだと思う。多分。だけど、きっとそう。
「楢崎さんも嬉しかったんだろうね。ゆーくんが自分のことを好きになってくれて。それで更に好きになって、会う回数を増やしたんじゃないかな」
「それって前はあまり僕に会いたくなかったってこと?」
全然そんな気はしなかったけどなあ…。
「別に前は会わないでいいとか思っていたんじゃなくて、ゆーくんの負担にならないようにしていたんだけど、好きって言われて我慢できない…とか?」
俺はそう思うよ、と色葉くんは頷いた。
「なるほど…」
「それにしてもゆーくんから相談されるなんて嬉しいなー!俺でよければいつでも話してね!」
「ありがとう。僕、恋愛について全然分からないから助かる」
それからは発注とレジをしながら、お互いの恋人の話をしていた。
発注は、また少しずつやり始めた。逃げてばかりでも駄目だから。
それを侑李さんに言ったら、当たり前のことなのに褒められたから、まだ頑張れる。
何だか色葉くんと話していたら、侑李さんに会いたくなっちゃった。
金曜日だし、ゼミが終わったら夜に会いに行ってもいいかな?
一応連絡して、行こう。
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