アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
さよなら貴方の僕 01歩
-
翌日。今日は侑李さんと一緒に買い物に来ていた。
侑李さんはドラッグストアに行っていて、僕は一緒に行かずに洋服を見ていた。
徐々に暑くなっていくから、そろそろ夏用の服を買いたくて。
とりあえずサマーニットが欲しくて、その売り場を見ていると肩を叩かれた。
侑李さんかな?と振り向くとそこには…。
「久しぶり。名取」
「は、らのくん…」
原野くんは小学生の時から高校卒業するまでずっと同じ学校で…僕を酷く嫌っていた人。
「ちょうどいいや。今から遊ぼうぜ」
そう言って原野くんは僕の腕を掴んで連れて行こうとするから、腕を振り払った。
すごく怒った顔になったけど仕方ない。
侑李さんと来ているんだから。
「ごめん。今、知り合いと来てる」
「そんなの関係ねえよ。それともその知り合いにバラそうか?」
「それは…」
それだけは困る…。
自分の口で言いたいから…。
僕は原野くんの言う通りにし、侑李さんには『友達と会ったから先に帰っておいて』とだけメッセージを送り、スマホの電源を切った。
「じゃあ行くぞ!あいつらも呼んでおいた。お前更に女っぽくなったから、あいつらも興奮しそー」
「………」
そうだよね。原野くんの言う“遊ぶ”ってそういうことだよね。
だって僕のお尻の処女を奪ったのも童貞を奪ったのも原野くんだったから。
どんだけ欲張りなのって感じだ。
どうでもいいけど。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
149 / 172