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さよなら貴方の僕 02歩 *
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〜注意〜
暴力シーンがあります。
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連れてこられたのは廃れて、誰も寄り付かなくなった感じの公園。
近くに大きく綺麗な公園があるから尚更人が寄り付かないのだろう。
見覚えのある三人は既に来ていて、僕たちに気付くと近寄ってきた。
その三人の名前は知らないから、メガネ、チビ、サルと容姿などの特徴で覚えて心の中で呼んでいた。
「うわー!まじで女っぽくなってるな!」
サルが興奮したようにそんなことを言った。
原野くんもそう言っていたけど、僕はただ髪を伸ばしただけだ。
高校を卒業するまでは服装検査が毎月あったから髪は短くないといけなかった。その度に適当に自分で短く切っていた。
「い”…っ」
サルがニヤつきながら僕のこめかみ付近の髪を力強く掴んで、そのまま押し倒し、上に乗って来る。
髪を掴まれてるからギリギリ頭は打たなかったけど、背中を強く打って息が苦しい。お腹に乗られてるから尚更。
サルに微笑んで問いかける。
「はぁ…はぁ…きょ、うは…、き、みが、最初、なの…?」
するといきなりサルが突き飛ばされた。それと同時に僕は強くお腹を踏まれ、苦しくてお腹を押さえた。
「ぐは…っっ!」
数年ぶりに体感するこの痛みに、“何か”が“逃げたい”と悲鳴をあげるのが分かった。
その正体が分かっても辛くなるだけだから分からなくていいんだ。
僕のお腹を踏んだ張本人は苦しむ僕を見て嬉しそうに笑いながら、何度も何度も踏んだり、蹴ったりしてくる。
「は、…ん”ん”…っ!」
「ほらっ!泣けよ!」
「あ”っ…、は…」
泣かないのは以前と同じはずなのに、原野くんは凄くイライラするらしく、容赦がなかった。
霞かかる視界で三人を見ると、三人は僕を見ながら自分のモノを扱いていた。
…趣味が悪い。
どのくらい蹴られていたのかは分からないけど、原野くんは蹴り飽きたのか、僕の髪を引っ張って立ち上がらせ、バックの体制にさせた。
「名取の下を脱がせ」
原野くんがそう言うと、三人は一瞬ビクッと肩を揺らしたあと僕に近づいてきた。
原野くんとこの三人の間の関係は未だによく分からない。
だけど、とりあえず僕はもうすぐ汚れて侑李さんのものではなくなるということだけは分かった。
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