アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
さよなら貴方の僕 05歩
-
次の日、頭痛と悪寒で目が覚めた。
きっと熱が出たのだろう。
「はぁ…怠い…」
熱いシャワーでも浴びて、また寝よう…。
あ、でも今日のバイトは代わってもらわないときついかも。
そう思ってスマホの電源を入れると、侑李さんから沢山連絡がきていた。
『了解。先帰っとくわ』
『いつ帰ってくる?』
『どこにいる?』
一通目以外は全て僕の心配する内容だった。
少しだけ申し訳ないと思う。
侑李さんへの返信はしないで、今日シフトの入っていない色葉くんにメッセージを送る。
『おはよう!色葉くんにお願いがあるんだけど、今日シフト変わってもらえないかな?
熱出ちゃって夜までに下がるか分からないの(´・ω・)』
返信くるのはまだ後だと思うから、先にシャワー浴びよう。
お風呂の鏡に映る自分の身体を見ると、アザだらけだった。しかも所々切り傷もある。
つい先日綺麗だと思ったのに、もうこんなに汚くなっている。
「…哀れだなあ」
まあ、もういいけど。
どうでもいい。
本当に。
シャワーを浴びていると段々頭痛が酷くなってきた。
それでも汚れを落とさないといけないから、頭も身体も全て何度も何度も洗った。
決して綺麗になんかならないのに。
…元々汚かったか。ばい菌だもんね。
シャワーを終えるころには更に熱が上がったみたいで視界が霞んできている気がした。
意識が飛びそうになる前に、とスマホを見ると色葉くんから返信がきていた。
『おはよ!大丈夫?∑(゚Д゚)
今日だけじゃなくて
明日と明後日も変わるよ!
もし出られそうな時だけ連絡して!
店長には俺から言っておくから、
ゆっくり休んでね(´ω`*)』
すごくありがたい…。
『ごめん。ありがとう!』
僕はそれだけ打って返信すると、ベッドで眠りについた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
153 / 172