アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
檻の中の白雪姫(トキ真)
-
!トキヤが病んでます!
!過激な表現があります!
!途中で無理と感じたら
すぐに読むのを止めてください!
もう日付の感覚も分からなくなっていた。
食事は特に問題もなく出てくるが、何回食べたかすら、もう思い出せない。
チャリ……
腕を少し動かすと、手に付けられた鎖が音をたてた。
四方をコンクリートに囲まれているそこからは、外の明かりを伺うことができない。
でも、そろそろ……
そろそろ彼が来る頃であろう。
「聖川さん、夕食の時間です。」
俺は振り返らない。
振り返る力も、もう無かった。
無理矢理、口元に食べ物を運ばれ、あまり咀嚼もせずに飲み込んだ。
3口で限界を迎えた俺を、彼は悲しそうな瞳で見つめた。
「…今日で、
すべて終わらせてさしあげますよ。
手配はしてあります。
安心してください。」
頭を通り過ぎていく言葉。
理解などできるはずがない。
「大好きです。
誰よりも…、何よりも…、
貴方を愛しています。
だからってこんな事、
赦されるはずがありませんね。
貴方をこんな山奥の
こんな暗い…
檻のような場所に閉じ込めて。
何回も何回も、
性的暴力をくわえ。
貴方を壊してしまった。
ああ、壊れたのは私の方ですね。
純粋に貴方を愛していた頃に、
戻りたい。
狂気に変わり果てた愛なんて…
たいした結末を迎えません。」
彼の手が俺の頬を撫でる。
「音也に………
音也にここの場所を教えました。
本当にこれで最後です。
だから、最期にもう一度だけ…
貴方を抱いても、いいですか?」
涙を流している彼に俺は頷く。
もうセックスなんてする力、どこにもないというのに。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
80 / 104