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罵って何が悪い(蘭カミュ)
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「で、慰謝料はいくら払うつもりだ。」
「はぁ!?
慰謝料だと?
んなもん1円も払わねーよ。」
「俺の身体をあんなにも穢しておきながら
慰謝料も払わぬとは…
人格を疑うな。」
「てめぇが悪ぃんだろ??
媚薬なんか大量に飲むから。」
「俺はあれが媚薬だと
知らなかったのだ!
お前があと少し早く気づけば
あんな事にならなかったのだ。」
「はぁ、満更でもなさそーだったのによ。
てかよ、バイブ、
なんでこの家にあんだよ。」
「そ、それは…」
「あと、これ、何だよ。
なんでバイブの持ち手に
俺の名前書いてあんだよ。」
「うわっ!か、返せっ!」
「理由、言ったら返してやるよ。」
「わっ、分かるであろう…
お前のような低脳でも…そのくらい…」
「俺、てーのーだから、分かんねーわ。」
「っ…!
お前は、心底意地が悪いようだなっ!」
「いーから、言えっつてんだよ。
それとも何だ。
言うまでコレ突っ込んどいてやろーか。」
「そ、それだけは、やめっ…っ!
押し倒すな、この愚民がっ!
この俺を見下ろそうだなんて
100年早いわ。」
「やめろと言われると…
やりたくなんだよな…
ちょっと黙ってろカス。」
罵り合いの裏には、俺らの精一杯の愛がある。
やっと気付けた。
この冷たさは、コイツなりの愛情表現だってな。
まだ素直になれねーけど、いつかはちゃんと言ってやるよ。
だから、お前も………
Fin
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