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愛のカタチ(マサ+トキ×レン)
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そんな状態のまま、学園生活は続いた。
「神宮寺さん…。
ちょっとお時間いいですか…?」
1人のレディが話しかけてきた。
彼女は七海春歌。
最高の作曲家だ。
「なんだい?仔羊ちゃん。」
「あの…、
神宮寺さんは、その…
彼氏さんとかいるのかなぁ、って…」
「え?か、彼氏かい?
彼女じゃなくて?」
「すすすいませんっ!
突然、こんなこと聞いて…
でも、私っ……!
腐女子なんです…
だから、だから…
萌えには逆らえない…」
「ふ、腐女子?
も、萌え?」
レディの口から出てくるのは、あまり聞き慣れない言葉。
かろうじて意味は分かるけど…
目の前のレディが?
いや、そんなわけ……
「はい…。
それで、お尋ねしたいんです…。
聖川さんと、一ノ瀬さん。
どちらが本命なんですか…?」
次に聞こえた言葉も俺を固まらすには十分だった。
聖川とイッチー、
どちらかを選ぶ?
そんなの頭にすらなかった。
「考えたことも、なかった…」
「もしかしてっ、
3Pなんですか…っ!
凄いっ、私、神宮寺さんのこと、
甘く見てました!」
「いや、ちがうよ、仔羊ちゃん…
俺、まだどっちにも
ハッキリとした返事をしてなくて…
というか、
どちらかを選ぶって考えが浮かばないほど
今の関係がなんかしっくりきてて…
男同士なのに、」
「男同士とか、そんなの
関係ありませんっ!」
仔羊ちゃんが大声で言った。
「あぁっ…すいません…
でも、男同士とか性別とか
恋愛に関係ないと思うんです。
神宮寺さん。
しっくり、っていうのが
好き、なんじゃないですか?」
「え…?」
「神宮寺さんは、今、
聖川さんと一ノ瀬さんとの関係を
壊せますか?」
俺は仔羊ちゃんの言葉で気づかされた。
俺は
聖川とイッチーが
好きだ
2人とも
好きだ
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