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禁断のその先(龍翔)
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ー龍也sideー
本当に久しぶりに来栖と会った。
相変わらずちっちゃくって、可愛かった。
まぁ、そう言うと怒るから言わねーけど。
仕事帰り、タクシーの中。
携帯が光っていた。
「うわ、53件…」
着信履歴が53件。
8割林檎で、後は事務所の人や後輩。
これだけいて、来栖の着歴がないのは何故だろう。
携帯の画面が変わる。
着信のようだ。
四ノ宮?
あまり絡みもない後輩からの電話。
一応、出てみる。
「もしもし」
「で、でましたぁっ!」
でましたぁっ!って何だよ…
「本当に!?貸してっ」
ん?林檎の声?
「あんた、今どこ?!」
「タクシーん中だけど…」
「場所は?」
「新宿あたり…
どうしたんだよ、着歴とか」
「翔ちゃんが、いないの!!
たぶん、誘拐された…」
「はぁ!?」
「監視カメラに映ってるのが最後で…
後ろから男にがっと…」
「ど、どこで!?」
「監視カメラがあったのはお台場だけど…
ケータイのGPSが途切れたのは汐留のほう。」
「警察には?」
「もちろん届けたわ!
ただ、マスコミには
混乱を防ぐため言わないって…
シャイニーが…」
「…そう、か」
俺はどうすればいい?
どうすれば、来栖を助け出せる?
考え抜いた俺は…
「お台場、汐留周辺に
人気のないところってありますか?」
タクシーの運転手にそう言ってた。
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